会社設立・独立時の挨拶状作りのポイント
独立や起業によって新たに会社を設立する場合、メールでのお知らせではなく、挨拶状をお送りする方がきちんとした印象を与えるものです。新たなスタートを切る会社設立というタイミングは、日頃からお世話になっている取引先や知人に対して改めて感謝の気持ちを伝えるチャンスでもあります。設立の経緯や今後の抱負を丁寧に伝え、これまで以上に良好な関係を築いていけるよう努めましょう。この記事では、会社設立時にお届けする挨拶状作りの基本的な構成や作成上のマナー、送付タイミング、ふさわしい文例などについて詳しくご紹介していきます。ぜひ参考にしてください。挨拶状用紙の種類
・二つ折りカード…会社設立、独立開業の挨拶状は、二つ折りカードがお勧めです。会社の概要については左側に記載しましょう。 ・単カード…連絡先や社名を記載するだけのシンプルな挨拶状や、文字の量が少ない挨拶状なら単カードでも可能です。 ・官製はがき、私製はがき…シンプルな挨拶文であれば印刷可能ですが、フォーマルさという点では封書に劣ります。会社設立・独立の挨拶状の構成
・導入の挨拶文…拝啓 ○○の候 貴社ますますご盛栄のこととお慶び申し上げます 等 (頭語…拝啓、謹啓+時候の挨拶) ・主文…会社設立の報告と設立に至った経緯、日頃のお付き合いや会社設立へのサポートに対する感謝の言葉、今後の抱負とお力添えのお願い等 ・末文(略儀を詫びる言葉)…本来であればご挨拶に伺うべきところを挨拶状で済ますのです。略儀を詫びる文章を加えておきましょう。「まずは略儀ながら書中をもってご挨拶申し上げます」等の形式的な一言でOKです。 ・結語…頭語が拝啓なら敬具、謹啓なら謹白と書きます。 ・日付…元号で記載するのが一般的です。 ・新会社の概要…社名、代表者名、住所と連絡先(電話番号、FAX番号、メールアドレス等) ※会社へのアクセス方法(地図)も載せておくと、立ち寄ってもらいやすくなるので大変お勧めです。 ※挨拶状の文面には句読点を使わない方が無難です。また挨拶状の文面に誤字脱字かあると、それだけで信用を失ってしまいます。十分に注意しましょう。挨拶状作成のマナー
会社設立時や独立時の挨拶状は、どんな点に気をつけて作成し、発送すれば良いのでしょう。ここでは挨拶状のマナーについて確認してみましょう。郵送がベスト
手軽に送れて便利なメールですが、会社設立や独立の際のご挨拶としては少しカジュアル過ぎます。また挨拶状の存在が、多くのメールに埋もれてしまう可能性も否めません。取引先や顧客、お世話になった方々に送る会社設立や独立時の挨拶状は、やはり丁寧な印象を与える郵送の方が無難でしょう。ただし自社のホームページやSNSは、会社の設立を広く告知し、宣伝する手段としては、かなり有効です。告知と挨拶を行うツールは、上手に使い分けることをお勧めします。誰に送る?
挨拶状は営業ツールとして非常に有効です。友人や知人、親族、開業にあたって力になってくれた方、前職の同僚や上司等、なるべく多くの方に送りましょう。差出人は
会社設立・独立の挨拶状の差出人には、社名と代表取締役の名前を書きましょう。2人で会社を設立する場合は、連名にしてもOKです。役員が複数いる場合には、別記として載せるようにしましょう。封書がオススメ
会社設立や独立の挨拶状は、大切な取引先や顧客、会社設立に先立ってお世話になった方々に送る大切なお知らせです。はがきの方が手間やコストがかからないのは確かですが、中には軽んじられていると感じる方もいらっしゃるようです。相手への感謝と敬意を表す意味でも、はがきと比べてフォーマルな印象を与える封書の方がよりふさわしいと言えるでしょう。会社設立や独立の挨拶状は封書で送ることをお勧めします。宛名のミスは致命的
挨拶状の宛名は、社名だけにせず、きちんと個人のお名前や役職も記載することが大切です。事前に送付先リストを作り、送り先やお名前、役職に誤りがないか、最新のものに更新されているかを入念に確認してから作成し、発送しましょう。何より失礼なのは、お名前の誤記です。挨拶状の宛名が間違っていると、好印象を抱いてもらうはずが、逆効果になってしまいます。お名前はもちろん、役職や住所を含めてミスがないか、複数人で何度も確かめてから発送しましょう。送付タイミング
会社設立・開業の挨拶状は、なるべく早く送ることが大切です。挨拶状が新たなビジネスチャンスに繋がる可能性も高く、可能なら開業1か月前、遅くとも2週間前までにお届けできるようにしましょう。とはいえ開業前は、やらなければならないことが山積みです。時間も手間もかかる挨拶状をスピーディーに用意するのは至難の技かもしれません。そんな時は、思い切ってプロに依頼するのも一つの手です。挨拶状の達人なら、挨拶状の文面作成から印刷、封入から発送までワンストップで利用可能です。ワンランク上の挨拶状は、高品質な印刷と抜群のサポートで大人気の「挨拶状の達人」にお任せください。文例
二つ折カード 組合理事長就退任
謹啓 ○○の候 益々ご清栄のこととお慶び申し上げます このたび ○○○○○○組合理事長を退任いたしました さて私こと 理事長在任中は 一方ならぬご懇情を賜りましたこと心より厚く御礼申し上げます なお 後任には△△△△が就任いたしましたので 今後とも宜しくお引き立て賜りますようお願い申し上げます まずは略儀ながら書面にて退任のご挨拶申し上げます 敬 具 令和〇〇年〇〇月 〇 〇 〇 〇 謹啓 時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます さて私こと このたび ○○○○の後任として ○○○○○○組合理事長に就任いたしました はなはだ微力ではありますが 新任務に全力を尽くす所存でございますので 何卒前任者同様のご指導ご鞭撻を賜りますよう切にお願い申し上げます まずは略儀ながら書中にて謹んでご挨拶申し上げます 敬 具 令和〇〇年〇〇月 〇〇〇〇〇〇組合 理事長 △ △ △ △
二つ折カード 社長就任 全役員名入り
謹啓 平素は格別のご高配を賜り深くお礼申し上げます さて○○月○○日の株主総会ならびに取締役会におきまして左記のとおり役員が選任されそれぞれ就任いたしました つきましては役員一同今後とも社業の発展に努力いたす所存でございますので何とご高承のうえより一層のご指導ご鞭撻を賜りますようよろしくお願い申し上げます まずは略儀ながら書中をもってご挨拶申し上げます 敬 具 令和〇〇〇年〇月 株式会社〇〇〇〇〇〇 代表取締役社長〇〇〇〇 記 代表取締役社長 〇 〇 〇 〇 (新任) 取 締 役 〇 〇 〇 〇 取 締 役 〇 〇 〇 〇 取 締 役 (非 常 勤) 〇 〇 〇 〇 取 締 役 (非 常 勤) 〇 〇 〇 〇 取 締 役 (非 常 勤) 〇 〇 〇 〇 (新任) 取 締 役 (非 常 勤) 〇 〇 〇 〇 なお 取締役〇〇〇〇は本株主総会をもちまして退任いたしました 在任中に賜りましたご厚情に対し厚く御礼申し上げます
会社設立1_文例
拝啓 ますますご清祥のこととお慶び申し上げます このたび 〇〇年にわたり勤務して参りました〇〇〇〇株式会社を〇月〇日付をもって退社し 新たに会社を設立致しました 心機一転 新たな決意で人生の再スタートをする覚悟でございますので今後一層のご支援のほど よろしくお願い申し上げます 本来ならば参上致しましてお礼を申し上げるところでございますが略儀ながら書中をもってご挨拶を申し上げます 敬 白 令和〇〇〇年〇月〇日 〇〇〇〇〇株式会社 代表取締役社長 〇 〇 〇 〇 社員一同 〒〇〇〇ー〇〇〇〇 〇〇市〇〇区〇〇〇丁目〇番〇号 TEL(〇〇〇)〇〇〇ー〇〇〇七 FAX(〇〇〇)〇〇〇ー〇〇〇〇
会社設立2_文例
謹啓 貴社ますますご発展のご様子 心よりお慶び申し上げます さて ご心配をお掛けしておりました新しい会社を〇月〇日に設立することとなりました これもひとえに皆様のご支援の賜物と感謝致しております 到らぬところを誠意と真心で鋭意努力する所存でございますので 今後とも心強いお力添えをお願い申し上げます 略儀ではございますが書中にてご報告ご挨拶とさせていただきます 謹 言 令和〇〇〇年〇月〇日 株式会社 〇〇〇〇〇 代表取締役 〇 〇 〇 〇 〒〇〇〇ー〇〇〇〇 〇〇市〇〇区〇〇〇丁目〇番〇号 TEL(〇〇〇)〇〇〇ー〇〇〇七 FAX(〇〇〇)〇〇〇ー〇〇〇〇
会社設立3_文例
会社設立のお知らせ 拝啓 時下益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。 さて、準備を進めておりました新しい会社を思いのほか早く設立するに至りました。ここまで順調にこられましたのも皆様のお力添えと心より感謝申し上げます。 何卒、今後ともご指導とご支援をお願い申し上げます。 末筆ながら、皆様の一層のご健勝とご発展をお祈りし、まずは書中にてご挨拶とさせていただきます。 敬具 令和00年0月0日 株式会社 ○○○○○ 代表取締役社長 ○ ○ ○ ○ 〒000-0000 ○○市○○区○○○丁目0番0号 TEL 000-000-0000 FAX 000-000-0000
会社設立4_文例
謹啓 〇〇の候 皆様にはますますご健勝のこととお慶び申し上げます さて 私こと 本年 〇月〇日をもちまして〇〇〇〇〇を退社し独立開業いたしました在職中は公私にわたり格別のご厚情を賜り厚くお礼申し上げます 今後は〇〇〇〇〇に鋭意努力して参る所存でございますので これからも変わらぬご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます まずは略儀ながら書中をもってご挨拶申し上げます 謹 言 令和〇〇〇年〇月〇日 〇〇〇〇〇 代表取締役 〇 〇 〇 〇 〒〇〇〇ー〇〇〇〇 〇〇市〇〇区〇〇〇丁目〇番〇号 TEL(〇〇〇)〇〇〇ー〇〇〇七 FAX(〇〇〇)〇〇〇ー〇〇〇〇
会社設立5_文例
謹啓 〇〇の候 皆様にはますますご清栄のこととお慶び申し上げます さて 私こと 〇〇〇〇〇にて永きにわたりご指導を賜っておりましたが 今般 円満退社し〇月〇日より左記の場所にて 独立開業いたすことになりました在職中は一方ならぬご懇情を賜り誠に有難く厚くお礼申し上げますとともに 今後とも一層のご支援ご指導を賜りますようお願い申し上げます略儀ながら書中をもってご挨拶申し上げます 謹 言 令和〇〇〇年〇月〇日 〇〇〇〇〇 代表取締役 〇 〇 〇 〇 〒〇〇〇ー〇〇〇〇 〇〇市〇〇区〇〇〇丁目〇番〇号 TEL(〇〇〇)〇〇〇ー〇〇〇七 FAX(〇〇〇)〇〇〇ー〇〇〇〇
会社設立6_文例
謹啓 〇〇の候 貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます さて 私ども この度 〇〇〇〇と〇〇〇〇との共同出資により 新会社 〇〇〇〇〇を 左記住所にて設立いたしました 次世代に向けた新しい〇〇〇〇会社として業界の発展に貢献するべく誠心努力いたす所存でございます 今後とも一層のご支援ご鞭撻を賜りますよう切にお願い申し上げます まずは略儀ながら書中をもってご挨拶申し上げます 謹 白 令和〇〇〇年〇月〇日 〇〇〇〇〇 代表取締役 〇 〇 〇 〇 〒〇〇〇ー〇〇〇〇 〇〇市〇〇区〇〇〇丁目〇番〇号 TEL(〇〇〇)〇〇〇ー〇〇〇七 FAX(〇〇〇)〇〇〇ー〇〇〇〇
会社設立_地図入り_文例
新しい歴史を 創ります!! この度下記に事務所を構え新会社をスタートさせました。業界に新しい風を吹き込むべく、所帯は小さくてもスタッフ一同、力を合わせて頑張りたいと思います。 是非ご期待ください。まずはご挨拶まで。 令和00年0月0日 地 図 ○○○○○株式会社 代表 ○ ○ ○ ○ 〒000-0000 ○○市○○区○○○丁目0番0号 ○○○○ビル0F TEL 000-000-0000 FAX 000-000-0000
会社設立_二つ折カード
新会社設立御挨拶 謹啓 時下ますます御清祥のこととお慶び申し上げます 平素は格別のお引立てを賜り厚く御礼申し上げます かねてより準備してまいりました新会社がこの度左記住所にて発足の運びとなりましたので 謹んでお知らせ申し上げます これも偏に皆様の御支援の賜物と深謝申し上げる次第です 今後はなお一層皆様のご要望にお応えできるよう社員一同誠心誠意努力する所存ですので 何卒倍旧の御指導御鞭撻を賜りますようお願い申し上げます まずは略儀ながら書中をもってご挨拶申し上げます 敬 白 令和〇〇〇年〇月 記 所 在 地 〒〇〇〇ー〇〇〇〇 〇〇市〇〇区〇〇〇丁目〇番〇号 電話番号 (〇〇〇)〇〇〇ー〇〇〇〇 FAX番号 (〇〇〇)〇〇〇ー〇〇〇〇 設立年月日 令和〇〇〇年〇月〇日 株式会社 〇〇〇〇〇〇〇 代表取締役 〇 〇 〇 〇
写真入り独立・会社設立ご挨拶_文例
謹啓 ○○の候 皆様には益々ご清祥のこととお慶び申し上げます さて 私こと このたび 先の住所にて独立開業いたすことになりました 心機一転新たなスタートをする覚悟でございます 今後とも よろしくご愛顧お引立てを賜りますようお願い申し上げます まずは略儀ながら書中をもってご挨拶申し上げます 勤 言 令和○年○月 〇〇〇〇〇 代表取締役 〇 〇 〇 〇 〒〇〇〇ー〇〇〇〇 〇〇市〇〇区〇〇〇丁目〇番〇号 TEL(〇〇〇)〇〇〇ー〇〇〇七 FAX(〇〇〇)〇〇〇ー〇〇〇〇