【株主総会での役員改選】社長交代・役員の就退任の際に抑えておきたいポイント
1.株主総会とは
株主総会は株式会社の最高の意思決定機関であり、会社の基本方針や重要事項を決定するために開催されます。株主総会では、1株に対して1つの議決権が与えられ、議決内容を決議する場合、基本的には資本多数決といった形式を取ります。決議する内容の重要度に応じて、普通決議、特別決議、特殊決議の3種類があり、それぞれ要件が異なります。なぜ株主総会を行うか
会社の所有者は株主ですが、実際に経営を行っているのは取締役です。そのため取締役や監査役の選任や解任などの人事、定款変更や合併、減資など会社の根本に関わる事柄、事業経営の基本方針など重要事項について決定するために、株主総会が開催されます。株主総会では、株主が経営者から事業の状況について報告を受け、必要があれば質疑応答や議論を行い、重要な意思決定を行っていきます。株主総会は株主にとって、経営者がきちんと会社の経営を行っているかどうかを監視し、意見を表明する大切な場であると言えます。株主総会を行う時期
定時株主総会は、一般的に年に一度、期末から3か月以内に開催されます。定時株主総会のほかに、必要がある場合にのみ開催される臨時株主総会があります。株主総会までの流れ
- 計算書類・事業報告の作成、議案についての書類作成
- 株主総会の日時や場所、報告事項、決議事項などを記載した株主招集通知を作成
- 計算書類や事業報告を同封し、株主招集通知を発送 ※株主の同意があれば、メールで招集通知を行うことが可能な場合もあります。